総合デザイン業 A社様(社名非公開)


こんにちは。株式会社船井総合研究所 DXコンサルティング部の細川です。
今回は 総合デザイン業(専門サービス業) A社様 の成功事例をご紹介します。
A社様は、建築設計、インテリアデザイン、家具やプロダクトのデザイン、グラフィックデザイン、
WEBデザイン、とジャンルを問わず様々なデザインを手掛けていらっしゃる会社です。
A社様では、船井総研にご相談いただく前からZohoの導入を検討されていました。
Zoho導入のためにWEBで情報収集していた際に当サイトを見て、資料のダウンロードとともに船井総研にご相談いただきました。
導入前の課題
社内の情報共有に時間がかかる
従来、案件管理はできておらず、日報と社内での口頭共有のみが情報伝達手段でした。
お客様からクレームがあったときもその場限りの対応で、履歴として残せていませんでした。
この状況を打破しようと様々なグループウェアを試してみたものの、業務になじまず、定着化はしませんでした。
Zohoを選んだ理由
- Zoho Oneの無料試用※1を利用し、他の類似サービスとしてUIがシンプルで使いやすい
- BillOne※2やBoard※3、既存の営業管理システムと連携ができる
※1 Zoho Oneは、30日間の無料試用が可能です。
※2 BillOneとは、Sansan株式会社によるインボイス管理サービスの名称です。
※3 Boardとは、ヴェルク株式会社のクラウド型業務・経営管理システムの名称です。
A社様では船井総研へのご相談前よりZohoのことを調べていらっしゃり、Zoho Oneの無料試用も行われていました。
当社にてお悩みごとやシステム利用状況などの詳細をヒアリングさせていただき、
まず第一に優先すべきことは社内の情報共有・データ利用を簡単にすることであると定め、
Zoho Oneを利用した段階的なシステム構築をご提案しました。
参考情報
「Zoho One」とは何ですか?
Zoho One(ゾーホー ワン)とは、ZOHO社が開発・提供している様々な業務用アプリケーションのうち、45種類以上のアプリケーションをパッケージにしたサービスの名称です。
「Zoho CRM」や「Zoho CRM Plus」と「Zoho One」は何が違うのですか?
「Zoho CRM」単体契約で使用できるアプリケーションはZoho CRMのみです。
「Zoho CRM Plus」は、Zoho CRMを含め、15個のアプリケーションを使用できます。
「Zoho One」は、Zoho CRM Plusで使用できる15個のアプリケーション(下記の1番~15番)を含めた、45種類以上のアプリケーションを使用できます。
※下記は2025年5月現在の情報です
- Zoho CRM(顧客管理・営業管理)
- Zoho Desk(カスタマーサポート)
- Zoho Analytics(分析・レポート)
- Zoho Projects(プロジェクト管理)
- Zoho WorkDrive(ファイル共有)
- Zoho SalesIQ(WEB接客・追客)
- Zoho Survey(アンケート)
- Zoho Marketing Automation(マーケティング自動化)
- Zoho Campaigns(メールマガジン配信)
- Zoho LandingPage(ランディングページ制作・管理)
- Zoho PageSense(アクセス解析)
- Zoho Social(SNS管理)
- Zoho Webinar(ウェビナー)
- Zoho Backstage(イベント管理)
- Zoho Cliq(チャット)
- Zoho Begin(顧客管理・営業管理 ※小規模ビジネスやスタートアップ企業向け)
- Zoho Booking(アポイント予約管理)
- Zoho Forms(フォーム作成)
- Zoho Sites(WEBサイト制作)
- Zoho Commerce(eコマース構築)
- Zoho Thrive(アフィリエイト構築・運営)
- Zoho Assist(リモートサポート)
- Zoho Lens(拡張現実型リモートサポート)
- Zoho Mail(メールホスティング)
- Zoho Sprints(アジャイルプロジェクト管理)
- Zoho Connect(社内用SNS)
- Zoho Learn(従業員向け学習コンテンツ管理)
- Zoho Teaminbox(共有受信トレイ)
- Zoho Meeting(オンライン会議)
- Zoho Writer(ドキュメント作成)
- Zoho Sheet(スプレッドシート作成)
- Zoho Show(スライド作成)
- Zoho Sign(デジタル署名)
- Zoho Notebook(メモ作成)
- Zoho Vault(パスワード管理)
- Zoho Books(会計管理)
- Zoho Invoice(請求管理)
- Zoho Expense(経費管理)
- Zoho Checkout(オンライン決済)
- Zoho Billing(サブスクリプション用請求管理)
- Zoho Inventory(在庫管理)
- Zoho People(従業員管理)
- Zoho Recruit(採用管理)
- Zoho Creator(アプリケーション開発)
- Zoho Flow(連携機能開発)
- Zoho DataPrep(データクレンジング)
- Zoho Contracts(契約管理)
Zoho Oneの費用について教えてください!
2025年5月現在のZoho One利用料金は下記の通りです。
※いずれも年間契約時の料金です。
- 全従業員利用プラン:4,440円(1ユーザー/月額換算/税別)
- 一部従業員での利用プラン:10,800円(1ユーザー/月額換算/税別)
導入後の効果
従業員5人中5人が業務の効率化を実感
A社様には、Zoho Oneで利用可能な45種類以上のアプリケーションのうち、
Zoho CRM、Zoho Projects、Zoho SalesIQ、Zoho Campaignsをご導入いただきました。
特に、顧客管理・営業管理用アプリケーションである「Zoho CRM」については、
導入後アンケートにて従業員の皆様から「できることが増えた」「業務が効率化された」などのご回答をいただきました。
【A社様よりいただいたコメント】
- 営業中案件の進捗状況を確認しやすくなり、自分のタスクや締め切りなどが明確に分かるようになった
- Zoho CRMに情報を集約することで、情報を探す手間や時間が掛からなくなった
- 顧客との打ち合わせ前の準備が計画的にできるようになり、スケジュールを把握する意識が高まった
- 見込売上や確定売上がリアルタイムに確認できるようになった
タスク管理の効率化
タスク管理用アプリケーション「Zoho Projects」では、Zoho CRMと連携し、
Zoho CRMからタスク表の自動登録やZoho Projyects上の進捗確認ができるように実装しました。
これらによりタスクや作業の進捗を確認する時間が短縮し、一人あたり平均して1時間程度/日の時間を削減できました。
【A社様よりいただいたコメント】
- 担当付けからタスク完了までのステータスが可視化されてタスク状況がわかりやすくなった
- タスクにぶら下がるサブタスクも追加でき、自分の予定を立てやすくなった
- タスクの遅延状況が確認しやすくなった
- 過去に行ったタスクの振り返りができるようになった
- 業務に生じる一連の工程がタスク登録されるため、どこまで進んでいるかが見やすくなった
作業処理漏れ・情報入力漏れの削減
集客から受注までの一連の営業プロセスをZoho CRMに登録し、進捗管理することで、
「商談したのに見積書を提出していない」といった作業処理漏れをなくすことができました。
また、商談や見積書提出のフェーズになると、そのお客様の情報画面上に必須入力項目が表示されるため、
取得すべき情報の取得漏れや入力漏れもなくなりました。
業務・経営管理システムとの連携
A社様では、業務・経営管理システムの「Board」を利用されていました。
BoardとZoho CRMを連携し、Zoho CRMに登録した情報がBoardに自動登録される機能を構築しました。
これにより、システムを増やしても手間は増えないシステム実装を実現しました。
まとめ
従業員数の少ない会社は、アナログな管理でも通ってしまうがゆえに、DXに踏み切りづらいことがあります。
しかし、従業員数が少なく、少数精鋭な会社ほどDXをぜひ取り入れていただきたいです。
特に属人化、個人事業主化しやすいデザイン業界においては、
組織として顧客や営業案件の情報管理・共有を進める上でZohoは最適なツールと言えます。
Zohoなら同じプラットフォーム上でMA(マーケティングオートメーション)を利用できるので、
過去客を掘り起こしたり、紹介を促したりすることも容易に実現できるのも強みの一つです。
実際にA社様では、管理する仕組みが無い状態からZohoでDXをしたことで、
「あの件、今どうなっている?」
「これって前はどう対応していたっけ?」
などを口頭で相談し、ほかの人の業務を止めて記憶を掘り起こすことはなくなりました。
本事例のように、Zohoと同種のシステムを使っていない環境に導入することは比較的簡単です。
A社様ではBoardとの連携機能を新規に開発していますが、全体の開発着手から3か月で導入できており、
運用定着までは1か月ほど、という短期間でご利用いただくことができています。
なおA社様では継続した運用サポートを行っており、現在はGoogleカレンダーとZoho Projectsのデータ連携機能の実装を進行しています。
また、今後は顧客との打ち合わせ時のヒアリング事項をZoho CRMに登録し、全員が同じヒアリング項目を利用できるようにすること、
打ち合わせ議事録もZoho CRMに登録して共有しやすくし、会社全体でレベルアップすることを目指されています。
さらに、Zoho Projectsでのタスク管理によって各人の業務量や進捗が可視化されたことを活かし、
より多くの業務を担当している人は業務量相応に正しく評価するとともに、
業務に苦手意識がある人にはフィードバックができるような人材育成・人事評価制度の策定も検討されています。
システムの導入は、けして「入れて終わり」ではありません。
むしろ入れてからがスタートで、今までできなかった様々なことがDXによって動き始めます。
船井総研では「自社開発もできるコンサルティング会社」ですので、
様々な業種特価のコンサルタントが多数在籍しており、その集合知は当社の強みです。
システムの導入だけでなく、業績向上につながるシステムの運用相談も、ぜひ船井総研にお任せください!

船井総研はZohoの認定パートナーです!
船井総研では、コンサルティング会社として中小・中堅企業様をご支援する中で、
Zohoを利用した業務改善も多数行っています。
「社内の業務をDXしたいけど何から手を付けたら良いかかわからない」
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など、ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください!