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ZohoとSalesforceの両方を導入している船井総研がよく似た2つの違いを解説!
CRMやSFA、MAを導入しようと検討したときに必ず目にする2つのプロダクト、ZohoとSalesforce。
いざ、本格検討をしはじめたお客様から「ZohoとSalesforceのどちらが良いか迷っている、いったい何が違うの?」といったお声をよく頂戴します。
この記事では、ZohoとSalesforce の違いを紐解きながら、考え方別にどちらを推奨するか徹底比較します。
■実はそれほど違わない?SalesforceとZohoの機能比較
まずは、SalesforceとZohoの機能比較をしたこちらのを御覧ください。

こちらを見ると1つ1つの機能で見たときに、両者は非常に酷似していると感じられるのではないでしょうか?
1.オブジェクト構造・行動管理・カスタマイズ
Salesforceでは、リード、取引先、取引先責任者、商談という特殊な基本構造でありますが、Zohoも名称に差異はあれど、見込み客、取引先、連絡先、商談 と基本は全く同じです。行動管理においても同様で、電話・カレンダー・タスク管理機能が標準で備わっていますが、使用感と機能は全く同じと言っても良いでしょう。
また、カスタムオブジェクト(Zohoではタブと呼称します)を作ることが可能である点も同様です。
2.印刷物の出力やレポート・ダッシュボード
オブジェクト(タブ)の情報からあらかじめ設定したフォーマットに印刷することが可能です。
また、レポート・ダッシュボード(名称も同じ)という機能で、表やグラフ、一覧を出力することがZoho・Salesforceの双方で可能です。
3.独自プログラム・API
SalesforceにはApexというjavascriptに似た専用言語を扱うことが可能ですが、ZohoにもDelugeというよく似た言語を扱うことが可能です
また、APIなどの外部連携全般もほぼ同等の機能を有しており、公開されたAPIによって比較的自由にシステム連携を実現することが可能です。
4.ブループリント・ワークフロー
Salesforceには各ステージや条件に応じて、どのような行動をすべきか、どのような情報を収拾すべきかユーザーをサポートする機能としてブループリントという機能がありますが、Zohoにも同様にあります。
また、ワークフローという自動化する機能も同じです。
5.画面カスタマイズ
SalesforceではApexでオリジナルの画面を作ることができますが、Zohoではノーコードでオリジナル画面を作る機能があります。
これをZohoではCanvas機能といいますが、ノーコードで自由度の高い画面を作ることが可能のため、UIの部分ではプログラミングの知識がなくても画面を作り込むことが可能になります。
6.AI
ZohoにはZIAという独自のAIが搭載されていますが、SalesforceではEinstein AIという独自AIが存在します。
Zohoは顧客データの収集、ドキュメントの作成、販売数の確認などが行えるZIAが無料で利用できます。
SalesforceのEinstein AIは有償です。
このように、様々な機能がZohoとSalesforceでは一致しています。
なお、下記のようにセキュリティ面でもできることがほぼ同じで、費用は定価で比較すると1/5~1/3程度の差があります。

■SalesforceとZohoのどちらを選ぶか
では、SalesforceとZohoのどちらを選ぶべきでしょうか。
実は表で比較すると同じに見えますが、両者には細かな差がありまして、それぞれに比較優位があります。
船井総研ではZohoとSalesforceの両方を取り扱う会社として、Zohoが優位な点とSalesforceが優位な点を下記のようにお伝えしています。
【Zohoが優位な点】
コスト
前述のようにZohoはSalesforceと比較してコストは安いです。SFA・CRMにおいては概ね1/3、MA領域は概ね1/5以下のコストで実装可能です。
カスタマイズの容易さ
Zohoの方が、構築後の自社カスタマイズが簡単です。
中々定義の難しいものではありますが、設定画面の煩雑さや、設定時の工数、ノーコード・ローコードでのカスタマイズ性においては優位であると捉えています。
自社プロダクト数
Zohoの方が55以上の自社プロダクトの選択肢があります。また、前述のように周辺ツールもそろえた場合の費用が安いため、ビジネスプロセス全体のDXを実施する場合においてはZohoの方が進めやすいことは事実です。
【Salesforceが優位な点】
機能
機能レベルで比較したときに同じ機能を有していたとしてもSalesforceのプロダクト群の方が、概ね優れている場合が多いです。
例えば、レポート・ダッシュボードという機能が両者に備わっていますが、Salesforceの方がよりビジュアルでより情報をリッチにすることが可能です。
国内での導入実績
国内においてはSalesforceの方が知名度が高く、導入実績が全国的に豊富です。
このため、日本の商慣習に合わせた事例・活用法・実装方法を探すことが比較的容易です。
標準連携できるプロダクト数
特に国産システムと連携する際に、標準機能としてノーコードで連携できるシステムの数がSalesforceの方が多いです。
ただし、公開APIの機能を比較するとほぼ同等なため、開発する前提の場合はZohoとの差異はないと言えます。
いかがでしょうか?
ここでは一般論としてのZohoとSalesforceの比較を書きましたが、実際には、皆様のビジネスや重視する点を協議・分析のうえで、精緻な比較が必要です。
もし、SalesforceとZohoのどちらがベストか選びあぐねている際は、SalesforceとZohoの両方のユーザーである、船井総研にお問い合わせいただければ幸いです。
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