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はじめに
メールマガジン(以下メルマガと表記)は、企業や個人がEメールを活用し、
登録者へ情報配信を行うマーケティング手法です。
その大きな特徴は、配信リストに含まれる方々へ、原則として同じ内容を一斉に配信する点にあります。
メルマガは単なる情報伝達手段ではなく、顧客との関係構築、商品・サービスへの興味喚起、
そして最終的な購買促進といった多様な目的達成に貢献します。
本記事ではそんな「メルマガ」について、改めてメリット・デメリットを解説するとともに、
どのようなメルマガ配信システムを使えばいいのかについて解説します!
メルマガ運用のメリット
メルマガ活用の大きなメリットは、比較的低コストで始められる点です。
また、作成したコンテンツをターゲットとなる顧客の手元に直接且つスピーディーに届けられるため、
タイムリーな情報発信や親近感の醸成に繋がります。
さらに、メルマガ配信システムを利用すれば、
開封率※1やクリック率※2といった読者の反応を詳細に分析することが可能です。
この分析結果をもとに配信内容やターゲットを最適化することで、
より高いコンバージョン率※3を目指すことができます。
※1.開封率とは、配信したメールマガジンの総数のうち、受信者によって開封されたメールの割合を示す指標です。
※2.クリック率とは、配信されたメールマガジンや広告が表示された回数のうち、実際にクリックされた回数の割合を示す指標です。
※3.ここでのコンバージョン率とは、配信されたメールマガジンを通じて特定の行動(クリック、ウェブサイト訪問など)を起こした受信者のうち、最終的な目標達成(商品購入、問い合わせ、資料請求、予約など)に至った割合を示す指標です。
メルマガ運用で直面するデメリット
メルマガ運用には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
主要なデメリットとしては、配信したメルマガが読者の受信トレイで埋もれてしまい、
必ずしも開封してもらえないことが挙げられます。
また、下記のような理由からメルマガが迷惑メールと誤判定されてしまい、
そもそも読者の目に触れない(届かない)というリスクもあります。
メルマガが迷惑メールと誤判断される主な原因
- 件名に問題がある場合:
迷惑メールでよく使われるキーワード(無料、当選、緊急、今すぐ、etc.)など「怪しい」と思われるような言葉を使っていたり、不自然な記号が多すぎたりすると、迷惑メールと判断されやすくなります。 - 送信ドメインの評価が低い場合:
メルマガを送っているアドレスやサーバーが過去に迷惑メールを送った実績があったり、悪意ある第三者が実在のドメインになりすましている可能性があると判断されたりすると、「信頼できない送信元」として迷惑メールと判断されてしまうことがあります。 - 配信頻度が高すぎる場合:
読者にとって多すぎると感じる頻度(毎日大量に、あるいは短時間で大量に送信するなど、不自然な送信ペース)で何度も送ってしまうと、迷惑メール扱いされることがあります。
さらに、HTML形式で画像や動画を挿入した場合、受信者のメールソフトがHTMLメール非対応だと正しく表示されないことがあります。
メルマガ運用のデメリットの対策
これらのデメリットを克服するためには対策が不可欠です。
例えば、「開封してもらえない」問題の対策については、
読者の興味を引きつける件名の工夫やセグメント配信、ステップメール※4といった機能を活用し、
ターゲットにとって有益な情報を適切なタイミングで送ることが開封率向上に繋がります。
※4.ステップメールとは、あらかじめ設定されたシナリオとスケジュールにもとづいて、段階的に複数のメールを自動で配信していくメールマーケティング手法の一つです。
「迷惑メールと誤判定される」問題の対策としては、
送信ドメイン認証技術(SPFやDKIM)の導入や暗号化メール配信が有効です。
「受信者のメールソフトがHTMLメール非対応で正しく表示されない」問題は、
マルチパート配信機能※5を利用してテキストメールとHTMLメールの両方を作成することで、
受信環境に合わせてHTMLメールとテキストメールを自動で表示させることができます。
※5.マルチパート配信とは、1通のメールの中にテキスト形式(プレーンテキスト)とHTML形式の2種類のメールデータを同時に含めて送る配信方式を指します。HTMLメール対応のメールソフトではHTMLメールが、非対応のメールソフトではテキストメールが表示されます。
成果を最大化するメルマガシステムの選び方
メルマガの効果を最大限に引き出すためには、目的に合った適切なシステム選びが非常に重要です。
システムを選ぶ際には、いくつかのポイントに注目する必要があります。
まず、必要な機能が網羅されているか確認しましょう。
成果を最大化するための必須機能
- セグメント配信やステップメール
- A/Bテスト
- 効果測定機能(開封率、クリック率、コンバージョン率など)
これらはターゲットに合わせた配信や効果検証に不可欠ですが、
安易に価格だけでシステムを選ぶと、ステップメール機能や効果測定機能がない場合があります。
また、HTMLエディタの使いやすさやテンプレートの豊富さもコンテンツ作成の効率に影響します。
次に紹介するのは、セキュリティ対策のための重要な選定基準です。
セキュリティ対策のための必須機能
- 送信ドメイン認証(SPF/DKIM)
- 暗号化メール対応
- 個人情報保護への取り組み
上記を満たすシステムを選ぶことで、迷惑メール判定のリスクを減らし、
読者に安心してメールを受け取ってもらえます。
サポート体制が手厚いかどうかも、特に初心者の方にとっては心強い要素となるでしょう。
さらに、顧客情報の二重入力の手間削減のためCRMとの連携機能があるかどうか、
通信販売の促進が目的の場合はEコマースプラットフォームとの連携機能の有無も確認すべきポイントです。
これらの連携機能は、顧客データの活用範囲を広げ、より統合的なマーケティング施策を可能にします。
メルマガシステムの費用相場と費用対効果
メルマガ配信システムには、無料ツールと有料ツールが存在し、それぞれに特徴と費用が異なります。
無料ツールは、名前の通りコストをかけずにメルマガ配信を始められるのがメリットです。
初めてメルマガに挑戦する場合や、配信リスト数が少ない場合には適している場合があります。
しかし、配信数や登録者数に制限があったり、独自ドメインが使えなかったり、
機能が限定的であったりすることが多いのが実情です。また、サポート体制が不十分な場合もあります。
一方、有料ツールは初期費用や月額費用が発生しますが、その分機能が充実しており、
本格的なメールマーケティングに取り組むことができます。
セグメント配信やステップメール、高度な分析機能、
そして大量配信時でも高い到達率を維持するための技術的な対策が施されているシステムが多いです。
料金体系は、主に登録アドレス数に応じて変動する定額制や、配信数に応じた従量課金制などがあります。
自社の配信規模や必要な機能を見極め、費用対効果の高いシステムを選ぶことが重要になります。
成果が劇的に変わる!
Zoho Campaignsでメールマーケティングを最大化する秘訣
船井総合研究所は、コンサルティング業務の中で多くの企業のマーケティング活動もご支援しております。
様々なメルマガシステムを利用して参りましたが、メルマガ(メールマーケティング)で高い成果を目指すには、
Zoho Campaignsのような多機能かつ統合的なプラットフォームの活用が非常に有効と言えます。
Zoho Campaignsは、単なるメルマガ配信ツールではなく、
EmailとSMSを統合したマーケティングソリューションを提供しています。
特に優れている点は、高度なパーソナライゼーション、柔軟なオートメーション機能、そして強力な連携機能です。
他のZoho製品との連携は特に強力で、CRMの顧客情報や商談情報をもとにセグメンテーションを行うことも可能です。
また、ドラッグ&ドロップで簡単に設定できるワークフローにより、
顧客の行動にもとづいたステップメールやシナリオメールを自動配信し、
見込み顧客の育成(ナーチャリング)を効率的に行えます。
ダイナミックパーソナライゼーション※6を活用すれば、顧客ごとにコンテンツ内容を自動で最適化できます。
※6.ダイナミックパーソナライゼーションとは、ユーザー一人ひとりの行動履歴、属性、嗜好、リアルタイムな状況などにもとづいて、ウェブサイトのコンテンツ、メール、広告などを自動的に最適化して表示・配信するマーケティング手法を指します。
さらに、A/Bテストやセンドタイム最適化機能※7により、常に最高のパフォーマンスを目指した改善が可能です。
※7.センドタイム最適化とは、メールマガジンや通知メールなどを受信者一人ひとりにとって最も開封されやすく、クリックされやすい「最適な時間」に自動で配信する機能を指します。
Eコマース連携機能は、購入フォローアップやカゴ落ちメールの自動配信など、
売上向上に直結する施策を容易にします。
SalesforceやHubSpotといったZoho以外の主要なCRMとの連携も豊富で、
顧客データを活用したきめ細やかなアプローチが実現できます。
なお、Zoho Campaignsは大規模なメール配信にも問題なく対応しております。
実際、当社ではZoho Campaignsを利用し、数十万件といった膨大なメールマガジンの配信を日々行っております。
まとめ
本コラムでご紹介したことを総合的に考慮すると、Zoho Campaignsはメルマガの効果を最大化し、
ビジネスの成長を加速させる最適なシステムであると言えます。
まずは無料プランでお試しいただき、その機能を実感してみてください。
なお、CRMなどの他サービスとの連携利用については、Zohoのパートナー企業への相談をお勧めします。
当社では800社以上のZoho導入実績により、どのような業種や状況であっても、最適なご提案が可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

船井総研はZohoの認定パートナーです!
船井総研では、コンサルティング会社として中小・中堅企業様をご支援する中で、
Zohoを利用した業務改善も多数行っています。
「社内の業務をDXしたいけど何から手を付けたら良いかかわからない」
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