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本記事では、クラウド在庫管理システム導入前に必ず押さえておきたい注意点と、これから選ぶべき
システムの特徴について詳しく解説します。オンプレミス型システムからクラウド型システムへの
リプレイス経験を持つ筆者の視点からお伝えします。
近年、企業のDX推進や人手不足対策として、クラウド在庫管理システムへの注目が
高まっています。
業務効率化やコスト削減といった様々な目的から導入が検討されています。
手軽に導入できるイメージがあるクラウドシステムですが、多くの製品がある中で「どれを選べば
よいかわからない」「導入後に後悔したくない」という声も少なくありません。
システムは一度導入すると簡単に変更できないため、計画段階での注意深い検討が重要です。
特に以下のポイントは必ず押さえておきましょう。
この記事の目次
1.導入前に必ず押さえておきたい注意点
① 導入目的と全体像を徹底的に整理する
② 操作性をしっかり確認する
2.これから選ぶべきクラウド在庫管理システムとは
① 様々なシステムと連携できるか
② 自動処理など拡張性があるか
③ システム連携と自動処理を実現するZoho
1.導入前に絶対に押さえておきたい注意点
① 導入目的と全体像を徹底的に整理する
クラウド在庫管理システムの導入を検討するきっかけは、企業によって様々です。「業務効率を
上げたい」や「ランニングコストを削減したい」といった理由が考えられます。これらの目的を明確に
する際に、さらに深掘りすることで、最適なシステム選びにつながります。
ポイント1:様々な視点でシステム導入の目的を検討する
在庫管理部門の「業務効率化」だけでなく、組織全体や他部署からの視点を取り入れましょう。
例えば、営業部門にとっては「リードタイム削減による顧客満足度向上」が重要な目的となるかも
しれません。
このように多角的に目的を整理することで、システムに求められる具体的な要件が見えてきます。
ポイント2:業務を整理し、業務効率化ポイントをすべて洗い出す
システムが持つ細かな機能に目が行きがちですが、その前に、システム導入によって実現したい
業務効率化のポイントをすべて洗い出すことが重要です。例えば、「受注伝票と出荷伝票を別々に
登録しているため作業時間がかかる」、「ロット管理だけスプレッドシートで行っている」といった
具体的な改善ポイントを見つけ出すことで、理想とする業務運用に合わせたシステムを選定できます。
ポイント3:洗い出したポイントに優先順位をつける
洗い出した効率化ポイントの中には、現在のシステムでは全てが実現できない可能性もあります。
目的達成のために「必ず達成しなければならない要件」と「できれば望ましい要件」に優先順位を
つけることで、システム選定がスムーズに進みます。
これらのステップは、クラウド在庫管理システムに限らず、すべてのシステム導入において重要な
プロセスです。事前に全体像を整理することで、システム導入の効果を最大限に引き出せるシステムを
選定できます。
② 操作性をしっかり確認する
必要な機能があるかは当然重要ですが、システムを日々使う現場にとって操作性も非常に重要な
要素です。業態によっては「保管料計算」等が必須となる機能は分かりやすいですが、以下のような
操作性に関するポイントも見落とさずに確認することが重要です。
ポイント1:データを簡単に探せるか
在庫管理システムには、多くの商品データが登録されます。似た品番や品名の商品も多い中で、あいまい
検索ができるなど、商品を簡単に検索できるかは日々の業務効率に大きく影響します。
ポイント2:ステータスが分かりやすいか
例えば、出荷作業において、注文伝票に対して「すべて出荷済み」なのか「一部出荷済み」なのかなど、
現在のステータスが一目で分かることは業務を効率的に進める上で役立ちます。
ポイント3:出荷処理がしやすいか
受注伝票を確認しながら出荷伝票を再入力するといった手間は、システムで削減したい部分です。
受注伝票からワンクリックで出荷伝票を作成できるなど、作業の手間が減り、簡単に作業が進められるか
確認しましょう。
ポイント4:棚卸がしやすいか
棚卸は多くのアイテムを一度に扱う作業です。棚卸結果を一括で登録できる機能など、棚卸
作業が簡単にできるか確認しておくことをお勧めします。
これらのポイント以外にも、業務量や業務パターンに合った操作性であるかをしっかりと確認することが
重要です。
2.これから選ぶべきクラウド在庫管理システムとは
導入前の注意点を踏まえた上で、どのようなシステムを選べば良いのでしょうか。
これからのクラウド在庫管理システムに求められる主な特徴は以下の点です。
① 様々なシステムと連携できるか
在庫管理システムの情報と、販売管理システムなどの他のシステムの情報が分断されていることで、
以下のような課題を抱えている企業が多く見られます。
- 受注伝票と出荷伝票の両方を登録する手間がかかる。
- 注文数量と出荷数量が紐づかず、数量ミスによる誤出荷が発生する。
こうした問題を解決するためには、在庫管理システムが販売管理システムなどの他のシステムとスムーズに
連携できることが必要です。情報連携により、入力の手間やミスを減らし、業務を効率化できます。
② 自動処理など「拡張性」があるか
業態によっては、特定のタイミングで在庫数を自動的に減らしたり、担当者にタスク通知を送ったりといった自動化したい処理が多く存在する場合があります。
こうした自動処理を、専門知識がなくても比較的容易に設定できるノーコードやローコードで実現できるシステムであれば、大幅な業務効率化が期待できます。また、自社の業務に合わせて入力画面をカスタマイズできるといった拡張性も、変化に柔軟に対応するために望ましい機能です。
③ システム連携と自動処理を実現するZoho
これまで見てきた「他システムとの連携」や「自動処理・自由な画面カスタマイズ」を実現できるシステムとして期待できるのがZohoです。
例えば、ZohoInventory(在庫管理システム)はZohoCRM(顧客管理システム)と連携することが
可能で情報の二重管理を防ぐことができます。
そしてZohoの大きな特徴は、ノーコード、ローコードでシステムを構築したり、設定を変更したりできることです。これにより、自社の現場に合わせたシステムを容易に作れるだけでなく、今後の業務変化にも
柔軟に対応していくことが可能になります。
クラウド在庫管理システムの導入は、業務効率化やDX推進の強力な一歩となります。
しかし、システム選びに失敗しないためには、以下のポイントを必ず押さえることが重要です。
- 導入目的と全体像を様々な視点から整理し、効率化ポイントに優先順位をつける。
- 必須機能だけでなく、現場が使いやすい「操作性」をしっかり確認する。
- 他のシステムとの「連携」や、自動処理・カスタマイズが可能な「拡張性」があるか。
これらのポイントを満たすシステムを選ぶことで、導入効果を最大限に引き出し、業務の効率化は
もちろん、リードタイム削減による顧客満足度向上など、様々な成果につなげることができます。
Zohoは、システム連携や自動処理、高い拡張性を備えたプラットフォームとして、クラウド在庫管理
システムを検討されているお客様にとって有力な選択肢の一つとなるでしょう。
弊社では、800社以上のZoho導入実績がございます。
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