〜ZohoCRMとShopifyの組み合わせがもたらす次世代の顧客戦略〜
越境ECとインバウンド需要の時代に問われる“顧客理解力”
近年、海外からの注文が増加し、訪日外国人による購買行動も活発になっています。
ECサイトの多言語対応や、多通貨決済などの整備は進みましたが、
その裏で“顧客情報の分断”という課題が浮き彫りになっています。
たとえば、Shopifyで購入した外国人顧客の情報が、実店舗では活用されない。
POSでリピーターの購買履歴を知っていても、オンラインではゼロからの対応──。
そんな「接点は増えたのに、顧客理解は深まっていない」状態は、
もはや無視できないビジネスロスです。
そこで今、注目されているのがCRMとECの連携です。
この記事では、ZohoCRMとShopifyを例に、
「顧客体験の進化」を支える仕組みをわかりやすくご紹介します。
そもそもCRMとは?初心者でもわかる基本のキ
CRM(Customer Relationship Management)とは、
顧客との関係性を中長期的に深めるための管理システムです。
ZohoCRMは、顧客の名前・住所といった基本情報だけでなく、
「どんな商品をいつ買ったか」「どのキャンペーンに反応したか」
といった行動データも蓄積できます。これにより、
- 優良顧客と初回購入者のセグメント管理
 - メール配信やクーポン発行の自動化
 - 担当スタッフごとの対応履歴の一元化
 
といったアクションが可能になります。
CRMは、ただの顧客台帳ではありません。
「一人ひとりの顧客に合わせた対応を可能にする“売上につながるデータ資産”」なのです。
Shopifyとは?EC初心者にもわかるその強み
Shopify(ショッピファイ)は、
世界175カ国以上で利用されているクラウド型ECプラットフォームです。
初期費用が安く、操作も直感的で、個人から大企業まで幅広く支持されています。
Shopifyの主な特徴
- 多言語・多通貨対応:越境ECに最適な設計
 - テーマとアプリの豊富な拡張性:見た目も機能も自在にカスタマイズ
 - Shopify POS:実店舗販売も一元管理できる
 - Shopify Markets:言語・通貨のローカライズ、関税の計算などネットショップの越境ECをサポートするソリューション
 
つまり、Shopifyはオンライン販売と実店舗販売のハブとして、
ECビジネスのあらゆる側面を支えています。
Shopify×ZohoCRM連携で実現する“顧客の見える化”
ShopifyはECの世界標準プラットフォームとして知られています。
オンラインショップ構築はもちろん、対面販売用のPOS機能も備えており、
実店舗とECを一元管理できます。
ではこのShopifyとZohoCRMを連携させると、何が変わるのでしょうか?

1. オンラインとオフラインの顧客データを統合
「ECで購入した顧客が、後日来店してPOSで買い物をした」
このようなマルチチャネルの購買履歴をCRMで一元的に可視化できます。
2. 越境EC顧客への継続アプローチ
多言語で商品購入した海外顧客に、
CRMを使って現地語のフォローアップメールを自動送信したり、
渡航時期にあわせたプロモーションを配信できます。
3. インバウンド客のリピート化
POSでの購入履歴をCRMに取り込み、来日時の購買傾向を元に帰国後もメールで関係を維持。
再訪時の接客でも「前回●●を買ってくださった●●さんですね」といった名指し対応が可能になります。
導入時に注意すべきポイント
CRM連携には大きな価値がありますが、スムーズに導入するためには以下の点にも注意が必要です。
- 顧客データの整理:既存のデータを統一フォーマットに整理する作業が必要
 - スタッフ教育:CRMの価値を理解し、現場で使いこなせる体制づくり
 - 権限設計:顧客情報を守るために、誰が何にアクセスできるか明確に
 
導入そのものよりも、運用設計が成功のカギです。
まとめ:顧客体験を高める武器としての“CRM連携”
ECが「売って終わり」だった時代は終わりました。
オンラインでもオフラインでも、“一貫した顧客体験”を提供できる企業だけが選ばれる時代です。
ZohoCRMとShopifyの連携は、そんな時代における最も強力な顧客理解のツールになりえます。
- 越境ECで海外顧客にリピート購入を促す
 - インバウンド顧客と再来日時にも繋がっている
 - オンラインでも店舗でも、ブレない接客ができる
 
CRM未経験でも問題ありません。
今こそ、自社の顧客情報を“つながる資産”に変えていきましょう。

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